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イ・ジュニク監督の新作映画「辺山」の特徴 2018年06月21日 18:18


映画「空と風と星の詩人~尹東柱の生涯~」や「朴烈 植民地からのアナキスト」など歴史の中の青年たちの人生を題材にしてきたイ・ジュニク監督が手懸けた新作映画「辺山」は、今の時代の若者たちに焦点を当てた作品だ。騒がしいソウルではなく辺山(ビョンサン)半島がある全羅 (チョルラ) 北道の扶安(プアン)を背景としている。

正直だが不器用な若者たちの姿は愉快だが少しやぼったく感じられることもある。主人公ハクスが父や友達と仲直りする過程や典型的なキャラクターなどがその代表だ。しかし、やぼったいというよりは映画全体を包む温かい空気やユーモア感に心が惹かれる。過去と現在を行き来して、合間にBGMとしてラップを挿入して展開にリズム感をもたせた点もこの映画の特徴だ。

映画「それだけが私の世界」でサヴァン症候群を患う天才ピアニストを演じたパク・ジョンミンはハクス役で出演し、なかなかレベルの高いラップと全羅(チョルラ)道の方言に対応した。ハクスの心境を表現するために自ら歌詞も書いたという。イ・ジュニク監督は、『俳優パク・ジョンミンの魅力の果てはどこなのか分からないぐらいだ』と絶賛している。
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