1926年に京畿(キョンギ)道光州(クァンジュ)で産まれた故チェ･ウンヒは1942年に演劇「青春劇場」で女優デビューした。演劇の舞台にしか出演していなかった彼女であったが1947年に映画「A New Oath」でスクリーンデビューを果たす。以後「The Sun of Night」(1948)、「心の故郷」(1949)などに出演しスター街道を駆け上がり、キム･ジミやオム･エンランと共に1950～1960年代の元祖トロイカ(代表的な“3人”)として名を馳せた。

故人はシン監督と撮影した映画「夢」(1955)、「地獄花」(1958)、「椿姫」(1959)、「ロマンス･パパ」(1960)、「Madam White Snake」(1960)、「Seong Chun-hyang」(1961)、「離れの客とお母さん」(1961)、「Romance Gray」(1963)など1976年までに約130作品に出演し、スクリーンスターとしての地位を築いた。

また、韓国で3番目となる女性監督でもあった。「A Girl Who is Brought Up in a Home as a Future Wife for Son」(1965)、「One-sided Love of Princess」(1967)、「An Unmarried Teacher」(1972)などを演出し、監督兼女優として出演した「A Girl Who is Brought Up in a Home as a Future Wife for Son」では大鐘(テジョン)賞の主演女優賞も受賞した。