俳優ユン･ヒョンミンは視聴率１位をとなっているKBSドラマ「魔女の法廷」で、精神科医出身のひよっこ検事から本物の検事へと成長するヨ･ジヌク役を務めている。

ジヌクは自分の患者で性犯罪の被害者だった幼い少女を助けられなかった責任を感じ、検事になった人物だ。法廷で何もできなかった彼は、性犯罪者を直接断罪するために医者という肩書を捨てて法服に身を包んだ。出世欲はなく、被害者たちの立場に立ち、被疑者を処罰することに献身している人間味のある役だ。

ユン･ヒョンミンも、野球選手として活躍していた時から長い間努力を重ねて俳優としての居場所を作ってきた大器晩成型の俳優だ。彼は以前、ハンファ･イーグルスとトゥサン･ベアーズで野球選手として活動していたが、俳優の夢を抱いて果敢に進路を変更した。運動選手出身だったという事実が信じられないくらいの正確な発音と発声はユン･ヒョンミンの努力の結晶だ。

温かみのある品格と体に染み付いた配慮の心もまた、ユン･ヒョンミンとヨ･ジヌクの共通点だ。ジヌクは出世志向の強いイドゥムといつもケンカするような関係でドラマは始まったが、少しずつイドゥムの本心が見えるようになり、今では助力者として傍らで彼女を守り女心をときめかせている。