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斬新な主題で作った映画「犠牲復活者」 2017年10月11日 16:52


映画「犠牲復活者(RV·Resurrected Victims)」の中でRVは無念の死を遂げた後、復讐をするために生き返った超現実的な存在のことを指す。ヨーロッパのゾンビやアジアのおばけとは違う存在である。見た目は生前の姿と同じであるが、自分を殺した犯人に出会うと超現実的な力を発揮し犯人に復讐をした後、体内で発火して消滅する。

この映画は小説「終了しました」(パク・ハイク著)が原作であるが、死んだ母親が生き返り息子を攻撃するという流れだけを用いて細かい設定や結末はクァク・ギョンテク監督が新しく加えた。

雨が降る日、RVが登場するという設定も監督のアイデアである。生命体の根源が水だという点に着目したという。そのためか多くの場面で雨が降り、画面は終始暗い。映画全般に流れる感情もあふれでる。死んだ母親への息子の罪悪感と恋しさ、息子を忘れられない母親の母性も溢れている。

クァク監督は『シナリオを作る段階からこの映画の主題(母性愛)に対する議論がいろいろ出てまとまらないことが多かったのは事実』、と話し『頭を抱えどんなに困ってもこの主題で終わらせられれば、作家としての正当性が維持されると思う』、と話した。

息子役を演じたキム・レウォン、母役キム・ヘスクは自身の役を無理なく演じきった。ただ、国家情報院要員役の笑顔を見せないソン・ドンイルや警察として登場するチョン・ヘジンはやや空回りしたように感じた。演技力不足というわけではなく配役自体によるものと見られる。10月12日に公開される。
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