映画「南漢山城」(ナムハンサンソン)で描かれた1636年丙子年の冬は、原作の小説を忠実に再現している。

来月3日に公開される「南漢山城」は丙子の乱当時、清の大軍を避けて南漢山城に身を隠した仁祖(インジョ)と臣民たちが孤立無援の中で厳しい冬を過ごした47日間の歴史をスクリーンに映した作品だ。

原作は70万部以上も売れたキム･フンの同名の小説だ。短く淡々としていながらも本質を突いた内容で、多くの読者に愛されたベストセラーだ。

映画は正攻法を選んだ。全11編で構成された映画は、原作に忠実に従ってその表現を最大限に生かしながらも視覚的効果を最大限に生かして映画としての長所を失わなかった。

「王になった男」など、これまでに公開されてきた時代劇が歴史的事実に想像を加えたフィクション時代劇だとすれば、「南漢山城」は実在した人物や世相を最大限に考証し忠実に再現したノンフィクション時代劇だ。