夢のために黙々と活動しながらも、生活苦に苦しみ自ら命を断った無名俳優のニュースが伝えられ、衝撃が走った。

22日2人の俳優の死亡ニュースが流れた。死亡5日後に発見された演劇俳優キム･ウナ。持病を抱えたキム・ウナは狭い“考試院 ”で寂しい最後を迎えなければならなかった。劇団の月給は30万ウォン。肉体労働で生計を立ててきたが、結局は持病が悪化し命を失った。

同日映画俳優パン･ヨンジも自宅前の庭に駐車した車の中で死亡しているのが発見された。経済的に苦しくうつ病にかかって自殺した。

このような悲劇的なニュースは、大衆芸術家の収入二極化現象問題により起こったものと思われる。韓流スターの場合、ドラマ1話あたり億単位の出演料をもらい、各種CFや海外活動により高い収入を得る。一方、端役俳優や公演界で活動する多くの俳優たちは、俳優･歌手・モデルなどの平均所得の半分にも満たない収入しかない。

国会では2012年に「芸術家福祉法」を制定し、生活が困難な芸術家支援に乗り出したが、現状は選定基準と審査が現実を反映していないという指摘もある。