演技人生40年、渋みのある方言と深みのある話し方で視聴者と観客に笑いを送ってきた女優キム・スミ（59）が初めて涙を流した。
映画「六穴砲強盗団」の公開を控えて行われた映画の試写会でキム・スミは涙を流し、続いて行われたインタビューでも頭を上げられなかったという。
『私の映画を観て泣いたのは初めてだ。泣いても一人で泣いていた。3人の女の人生があまりにも哀れだった。台本を読みながら泣いて、撮影しながら泣いて、観ながらまた泣いた。』
映画は3人のおばあさんが念願のハワイ旅行のために稼いだお金を強盗に盗まれ、そのお金を取り戻すために自ら強盗団を計画するというコメディー映画だ。
しかし、子供がいないか、子供がいてもいないようなものの3人のおばあさんの立場と胸に刻まれた痛ましい事情はあまりにも現実的であり、8年間苦労して稼いだお金を取り戻すためにおばあさんたちが強盗になるという‘突拍子もない’設定がリアルに描かれる。