レーシングカー専門整備会社の整備工兼テストドライバーのチョン･ウンハク(リュ･シウォン)。孤児院で育ち今は試運転にレーシングカーを運転している身のウンハクだが、心の中ではいつか自分のために造ったレーシングカーで世界最高のレーサーたちと競いたいという大きな夢を持つ。バックも知識もなく家族もいない彼がカーレースの世界に足を踏み入れたのは幼いころから自動車整備技術を身につけてきたからで、近所に自動車整備所がありそこは彼の縄張りだった。そのため自動車は自然に彼の人生の一部となり、廃車場周辺で拾い集めた付属品で組み立て直した自動車でスピードを楽しんでいた思春期からの趣味が今の仕事の基盤になった。
ウンハクが自分の夢を追い求めている頃、チョ･ナヒョン(ミョン･セビン)はピアノの鍵盤の上で夢を描いていた。彼女は裕福な家庭で育ちかわいらしい容貌にピアノの才能まで兼ね備えた音大３年生。ナヒョンの婚約式の打ち上げがあるナイトクラブで彼女はウンハクに出会うのだが…