＊１人の女性を愛した2人の男の熱い登攀の記録！
国内初で世界では2番目に世界最高峰エベレスト登頂に成功した父子がいる。
頂上に向かい力強く踏み出す彼らの足跡をカメラに収めたヒューマンドキュメンタリー！

１人の女性を愛した2人の男の熱い登攀
父とともにエベレストの頂上に登った息子がいる。国内初で世界では2番目。
山岳人ホ･ヨンホ氏と息子ホ･ジェソク氏がその主人公だ。
高山登攀どころか、ロープを使う専門登攀経験が少ないホ･ジェク氏が、世界最高峰エベレスト(8,848m)登頂に成功した。
5月17日午前8時40分、父ホ･ヨンホ隊長とともに山頂に立ったのだ。

ホ･ジェソク氏は頂上に登った瞬間、胸元にしまっていた写真を取り出した。
20年前、母とともにロチェベースキャンプで撮った記念写真だ。海抜8,848m、世界最高峰の頂上でジェソク氏は母の写真を胸にひとしきり泣いた。
息子のエベレスト頂上征服には、単に父子が一緒に登ったという以上の意味がある。世界的に険しくて有名な山に登るために家を空けた父に代わり、家を守っていた母の死を前に“家族皆が一緒に手を取り合ってエベレストに登ろう”という昔からの約束を守ろうとしたのだ。

ホ･ジェソク氏がエベレスト登攀を決心したのは、母が亡くなった直後だった。
ホ･ヨンホ隊長がチームをリードしエベレスト登攀を始めたのは、すでに決められたことだったが、なぜか気にかかった。それで父に少しでも慰めになるかという気持ちで登攀を決心したのだ。
命をかける危険な登頂。だが、頂上に向かい力強く踏み出す足跡に、人生への本能と熱い家族愛が込められている。